TAコミュニティ出身者がここ2年でTAとRTAをやっていて感じた違い

〇前書き

ここ2年F-ZERO XとGX(たまに初代)のTA(RTAコミュニティで言うILやLevel)とRTAに取り組んだので、その感想を書いていく。といっても自己最速を目指す本質はどちらも同じだが。

 

〇TA

1. ゲーム側で測るので準備が要らない、楽。その一方で昔のタイトルだとゲームクリアのタイムは細かいところまで測ってくれない場合も多い。

2. ゲーム側で勝手にタイムを測ってくれるのでやり込みの定番と言える。古参プレイヤーも多そう≒データが集積している。

3. IL, LevelやレースゲーのTAはスタートからクリアまでのサイクルが短く拘束時間が短い。リトライも早いのでそういう意味では気楽だが短い分妥協していいラインも高く設定しがち。

4. 上記3点もあってか、特にレースゲーの場合はコミュニティのやり込みの話題の中心がTAである。RTA人口はそれに比較して非常に少ないので、実力を見極めるならTAだろうと思う。

レースゲーの実力は、RTAよりTAの方が物差しになると思う

5. 視聴者が来ない

  ・・・ひたすら同じことや同じ区間の繰り返しなので見てる側は退屈なのは理解出来る

 

RTA

1. 視聴者が来る(重要)

  ・・・そりゃ近年RTAというものが注目を浴びているので。あと違うゲーム同士のプレイヤーでも話の機会が出来る(重要)

2. 極端な話、どんなゲームでも(ルール整備は必要だが)競うものになり得る。ゲーム内にタイマーの無いゲームだろうとやり込みの場になる。将来性や拡張性は大きい。

3. 別途タイマーを付けたりAviutlで計測するのがめんどくさい。TA中心の身としては尚更感じること。

4. 基本的にはゲームを最初から最後までクリアするものが多く、そのためタイトルやカテゴリに依るが拘束時間が長い。またエネルギー消費も大きい。特に3時間超えると社会人は時間的に厳しいんじゃないかと思っている。

5. 上記のように長くなりがちなので、妥協ラインはTAに比べて緩くなりがち。最初から完成度ばかり追ってたら一生終わらない。

とはいえトライアンドエラーの行きつく先は高い熟練度や短縮技の多用なので最終的にTAと変わらない。これが本質的にTAもRTAも変わらないと感じた理由

6. ロード時間で左右されることも少なくない。ゲーム内で計測するTAコミュニティ出身の私としては、こういったプレイスキルが介入できず、そのうえゲーム中の乱数要素でもない部分でタイムを左右されるのは、(言葉は悪いが)非常に下らないことだと感じる。

 

思ったこと簡単なまとめ

・TA・・・準備が楽、昔からの定番なので古参が多そう、妥協ラインが高くなりがち、特にレースゲーの場合はこちらの方がデータ集まってるので物差しになる

RTA・・・最近コミュニティが大きくなっているので共通の話題にしやすい、ルール整備など準備が必要だがどんなゲームでも競えるものになり得る、長いのでエネルギー使う、初めは妥協ラインを緩めにしないとそもそも終われない